Gikoohの見聞記
2025/9/19up
令和7年9月14日~15日、香川県善通寺の総本山善通寺様へ1泊2日の参拝旅をしてきました。14日は午後2時に勝福寺を出発し、到着は午後の4時過ぎになりました。今回の旅の目的は善通寺様の宿坊に泊まって、翌朝6時から始まる御影堂での朝勤行に参加することです。それ以外はのびのびと身心共に休まる旅になればと思いました。
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到着。善通寺は、真言宗善通寺派の総本山ですから見事な格式を感じずにはおれません。
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リーフレットによると、善通寺の境内は、伽藍(東院)と誕生院(西院)からなってます。弘法大師空海(774~835)はここ善通寺で御誕生されました。父君・佐伯善通(よしみち)卿の名をとって「善通寺」と号されました。この伽藍にある大楠は、お大師さまの著作に記される「豫楠(クスノキ)」と伝えられ、まさにこの地がお大師さまの生まれ育った場所なのであります。また、誕生院には、お大師さまをおまつりする御影堂を中心に諸堂が立ち並んでいます。和歌山・高野山と京都・東寺とともにお大師さまの三大霊跡であり、四国霊場第75番札所でもあります。と。
さて、この先に弘法大師(お大師さま)の御誕生が伝えられている特別な場所があり、現在そこに御影堂が建てられています。
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こちらは伽藍(東院)にある金堂(国の重文)。本尊は薬師如来。かつて元禄元年(1558)の兵火によって焼失しましたが、江戸時代になって五代将軍徳川綱吉によって再建されたそうです。
薬師如来様の像高は3m。かなり大きく感じました。
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こちらは同じく伽藍(東院)にある総高43mの五重塔(国重文)。
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今回お世話になった宿坊・いろは会館。客室は50室もあり、最大収容人数は200名。ここで1泊お世話になりました。設備も整っていて、心配りにも感心して、更には掃除も行き届いて、心身共に休まりました。
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夕方5時半。宿坊なので時間は決まっています。夕飯の精進料理。Gikoohはこんなご飯が大好きなので大変美味しく頂戴しました。
入浴は夕飯前に済ませていましたから、夜の時間をかなりゆっくり過ごしました。夜9時就寝。
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翌朝6時より御影堂にて朝勤行。管長猊下のお説法を拝聴した後、和尚様方の声明や読経に身を委ねました。Gikoohはいつもお経を唱える立場ですから、この時間は新鮮でした。お経は聞いているだけで有難い気持ちになります。
白装束のお遍路さんは同じ宿泊されていた方ですが、とても絵になっていたので一緒に写真に納めさせて頂きました。
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朝7時。朝食。朝ご飯も美味しかったです。こんなに貴重な体験をさせて頂いて、お値段はかなりリーズナブル。皆様もいかがでしょうか?もしかしたらリピーターGikoohと会うかも知れません。朝食後は境内を散策して、朝9時に善通寺様より出発。本当に感謝。南無大師遍照金剛。
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さて次は、同じ善通寺市内にある四国霊場第72番札所の曼荼羅寺様を訪ねました。何故かと言えば、曼荼羅寺様はお大師さまのご両親始め祖先の佐伯一族の菩提寺で、後にお大師さまが同寺に曼荼羅を奉納したと伝えっれている古寺で、是非お参りしたかったのです。因みにGikoohは前回の遍路以来2度目の訪寺となりました。
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亀の甲羅干しでお出迎え。
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山門をくぐる間もなく80歳を迎える母。
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今回急ぎの旅ではありませんので、ゆっくり拝ませて頂きました。
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鐘を打つ息子。清らかな鐘の音です。
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黒いアゲハ蝶も飛んできてくれて、何かしら吉兆の予感がしました。こうして曼荼羅寺様を出発しました。
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実はこの日、善通寺市内の「山下うどん」というお店を訪ねる予定だったのですが定休日のため周辺を散策していましたら、こちらのお店に辿り着きました。
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思いも寄らぬお店に入って興味津々でしたが、これが凄く美味しくて大正解。お出しも、麺のコシも絶妙でした。次回も恐らくまた訪ねるでしょう。Gikoohは天ぷらうどんの他に、ちらし寿司も頂きました。
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白川うどんを出発後間もなくして、通り掛かりで道路沿いに高校野球の強豪校・尽誠学園の練習場を発見しました。「ここが尽誠学園の聖地なのか」と感慨にふけっておりましたら、何と愛媛県から遠征してきた新田高校と練習試合をしているではありませんか?新田高校も四国県勢ではなかなかの強豪校です。通り掛かりとは言え滅多にないチャンスですので、両校の保護者に混ざってバックネット裏で観戦することにしました。
時節柄、3年生は引退しているでしょうから、実質2年生と1年生だと思いますが、新田高校の生徒は50名を超えていたような大所帯…。そして、とにかく皆の声援が終始圧巻で迫力を感じました。迎える側の尽誠学園サイドの人数は把握出来ませんでしたが、強豪校のオーラは半端なかったです。
結局、6回から9回の終わりまで見て、試合は1対0で新田高校が競り勝ちました。いやぁ、実に見応えのある素晴らしい試合でした。そして更に感動したことがありました。それは、試合終了後両校の選手が整列して「一礼」をしますが、同時にバックネット裏の保護者も全員起立して選手を讃える光景に、「日本って何て礼儀の美しい国なんだろう」と鳥肌が立ちました。
試合が終わったのが昼頃で、その後、瀬戸大橋を渡って帰途につきました。今回は善通寺様と曼荼羅寺様への参拝、白川うどんさんと高校野球の練習試合の観戦など、充実した良い旅になりました。