地蔵菩薩修理記念開眼法要のお知らせ

御開帳が待たれるお地蔵さま

天正15年(1587年)9月、地域の安穏と繁昌を祈念して、彩色の地蔵大権現(高さ約1尺3寸・約40センチ)を奉迎していることが、御尊像底面の墨書から知ることが出来ます。
当時の住職・隆譽の発願で仏師は長助。材は桧の一木造りです。当時は戦国時代で、天正10年には本能寺の変が勃発するなど極めて不安定な世の中で、隆譽和尚の憂いを窺い知ることは出来ませんが安穏な世に対する並々ならぬ思いがあったのではないでしょうか。
私が勝福寺に入山以降は朝晩に拝顔するのですが、約440年の長き時代を乗り越え、老朽化などの損傷は自然現象ですから致し方ありません。けれども、木地の傷みに加え色彩の剥がれ、指と光背は欠損し、更に粗末な厨子に納められていたことも気掛かりでなりませんでした。
早くお直し差し上げたいと気掛かりながら歳月が過ぎ、ようやく気が熟して修理を依頼、そして年末にお戻りいただきました。修理内容は、木地と亀裂部の修理、指折れ部の修理、光背再現、そして古色岩絵の具の彩色を施しました。お厨子も板厨子ですが新調させていただきました。
このお地蔵さまの修理記念開眼法要を、左記の日程により奉修いたし、併せて御開帳いたします。寒さ厳しい時節ですが、お地蔵さまとご勝縁をお結びくださいますことをご案内申し上げます。

○日時 令和7年2月24日(月・祝)朝10時~11時前
○場所 勝福寺本堂にて

お地蔵さんはどんな仏さま?  仏像なんでも事典(理論社より)

お坊さんの姿で「お地蔵さま」として広く親しまれています。 お釈迦さまが入滅した(亡くなられた)56億7千万年後に弥勒菩薩が現れますが、お地蔵さまは、その間、現世において人々を救います。お坊さんの姿から観音さまとともに親しまれています。道祖神として村や旅、子どもの守り神として「とげ抜き地蔵」「子育て地蔵」「安産地蔵」「身代わり地蔵」「延命地蔵」など様々な形で信仰されています。仏像としての地蔵菩薩は、僧形と言いお坊さんの姿をいます。髪は剃っていて質素な衣服ですが、菩薩ですので、首飾りや瓔珞などの装飾品を着けることもあります。持 物は、錫杖と宝珠を持っています。