Gikoohの見聞記 第1回 勝福寺寳燈展 〜林鶴山さん 木工芸の美〜 協賛 京都・柳櫻園様 京都・山田松香木店様 中原三法堂・総社店様 |
2010/5/7up
寳燈展チラシ
ごあいさつ
平成22年4月24日(土)、勝福寺では「日本が誇る伝統文化の美に触れることを通して、心の内面を清浄にさせる一助になればと、寳燈展(ほうとうてん)という観覧会を展開していく運びとなりました。
その記念すべき第1回は、住職が心の師として仰ぎ、また深い親交を頂いている木工芸家・林鶴山さんの作品展覧会を行い、約300名もの方々にご来山頂く盛況となりました。
今回はその時の様子を掲載しますので、どうぞご覧ください。
4月24日(土)
寳燈展当日
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参道入口
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参道より勝福寺を望む。見づらいですが、こんな幟を沢山立てました。
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会場。この日に合わせて檀家さんが畳の表替をして下さいました。大変に有難かったです。また、畳の施工を依頼した総社市内にある赤木製畳という畳屋さんより本堂の礼盤という高価な畳をご寄進頂きました。勝福寺では何かをする折には、多くのご協力を頂く機会が多く大変に有難いです。
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会場。このたびは、林鶴山さんの作品と南画をあわせ、約60点の展示をしました。
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屏風を見入るご来山客。メディアの方も。この様子はこちらで。
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会場の一角に設けた煎茶のお接待席です。お茶菓子は一口筍と一口おにぎり。筍は早朝にお寺の裏山で檀家さんに掘って頂き、おにぎりは地元・久代の米を使用しています。煎茶席では林鶴山さんの作られた茶托や、珍しい道具と上等な茶葉を用いて煎茶を振舞わせて頂きました。茶葉や道具についてかなり専門的なことを聞かれるお客さんもいて、面白かったです。
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作品を観覧されて、庭を眺めながら静かな気持ちでお茶を飲む。現代人にとって心を落ち着けるということは、とても必要なことだと思います。
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煎茶席には入れ替わり立ち替わり、途切れることなく大勢のお客さんにお座り頂きました。有難いことに、その中には総社市長のお姿も。観光名所でもない山寺の行事にお誘いすることは失礼と重々承知しながら、取り組むんでいる内容をお知り頂きたかったのでご案内を差し上げたところ、快諾を頂きました。お寺は、それぞれに素晴らしい特徴がありますが、勝福寺では伝統を重んじつつも人々や地域のために一歩先を見つめていることが望ましいと考えていて、この度の行事はその1つの試みでもありました。
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明治時代の白交趾四方花入。
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欄間の衝立。余談ですが、家内の実家を建て替える際に使わなくなった欄間を記念に頂戴し、京都の仏具店にて加工、見事に生まれ変わりました。欄間は近江百景です。
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お茶席の会場となる怡然庵(いぜんあん)へ
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20年来の友人、山口県岩国市在住の吉岡弘昭さん。Gikoohの日替わり法話で幾度か登場しています。彼は高野山の修行道場「専修学院」において管長賞を受賞(首席)、そして、茶道のエキスパートでもあります。勝福寺の大行事で、或いはGikoohの人生の節目にはいつも身近にいてくれる大切な友人です。
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怡然庵の土間テラスと大壁を望む。
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玄関
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一席ごとに満員御礼。違い棚の多宝塔香炉(備前焼)では、山田松香木店様の提供による伽羅をくゆらせていました。後日、何だかとても心地良い空間だったと多数のご感想を頂きましたが、高貴な御香の薫りが雰囲気をよくさせていたのだと思います。
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この建物を設計・監理された設計士、故・佐藤孝所長が生きておられればどんなに喜んで頂けたことでしょう。
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茶席より前庭を望む。蹲の水の音が凛とした静けさと融合していました。
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襖絵、風炉先屏風、掛け軸、棗、香合共に林鶴山さん作です。床框の漆も林鶴山さんにかけて頂きました。
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この日は、和装でお越しになられるお方も多く、着物で境内を歩かれる姿にとても上品さを感じました。
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お点前は家内です。幼少期や学生時代に茶道を長年習い、仕事や結婚、子育てなどでしばらくはお休みにしていたのですが、昨年11月より縁あって再び稽古を再開。檀家さんでもある先生の指導を受けながら、何とかこの日を迎えました。
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午後からは、家内の母や吉岡さんがお点前を披露。華麗な所作に、一同見入っていました。
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画像が少しぽや〜んとしていますが、今回お抹茶茶碗を10客新調しました。作陶は、弁柄焼の田邊典子さんです。家内が以前に地元の陶芸教室でお世話になっていました。お抹茶は、柳櫻園様より約200名分もの上等なお抹茶をご恵贈頂き、田舎の山寺ながら全国レベルのお茶席になったのではと感じています。お饅頭は深見草というねりきりです。
4月23日(金)
寳燈展前日
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倉敷市長、伊東香織様ご来山。総社の一地方寺院の行事に倉敷からお越し頂き、大変に有難かったです。
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林鶴山さんは岡山県や倉敷市、そして勝福寺にも多くの作品を寄贈されています。様々な縁が重なり、勝福寺の観覧会にもお越し頂くことが実現しました。大変名誉な縁に恵まれたことを、父や義父が生きていればどんなに喜んでもらえたかと思うと、無常を感じました。でも、何処からか見ていてくれるような気もしました。
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六曲一双の屏風をご覧になられる伊東市長。伊東市長についてGikoohが以前から感じていることは、作品(道具)や絵についてご関心が深く、非常に豊かな感性をお持ちで、その素晴らしいお人柄は、市政にも大きく影響しているのではないでしょうか。
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お煎茶でいっぷく。
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白髪のご紳士は、勝福寺の大総代さんです。
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怡然庵のお茶室へ。
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今度はお抹茶でいっぷく。
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公務ご多用にも関わらず、ゆっくりとお過ご頂き大変に有難かったです。そのうえお土産まで頂戴し、御供後、大切に戴いています。
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兄夫婦と長女の赤ちゃんと共に記念撮影。凄く貴重な1枚です。伊東市長さん、本当に有難うございました。またお目にかかれる日を心から楽しみにしています。
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床飾り
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最後に勝福寺の寳燈展の開催にあたり、林鶴山さんをはじめ、倉敷市長、総社市長、ご協賛頂いた各社様、ご来山頂いた皆様、多くのご寺院様、檀信徒の方々、茶道表千家・茶道裏千家の諸先生方、、岡山御室流の田辺義一様、住職が事を企てる毎に陰となり日向となり絶大なご尽力を頂いている関係者各位様、非常に多くのお力添えで、このたびは大盛況で幕を下ろすことが出来ました。大変に有難うございました。