両部曼荼羅 / 真言八祖開眼法会

令和元年11月6日(水)午後2時執行

去る11月6日、風もなく穏やかな晴天のもと、御導師に高野山金剛峯寺より教学部長・橋本真人僧正様をお迎え致し、厳粛に両部曼荼羅と真言八祖の開眼法会を厳修しました。橋本先生は住職の高野山高校時代の恩師で、教師として、真言僧侶としての模範的なお姿、お大師様をお慕いするお姿に常々影響を受けてまいりました。現在は本山へご出仕されてご多用な日々をお過ごしですが、遠路ご来寺賜りました。色衆(法会を支える僧衆)は、平素懇意な親交を頂いているご寺院方8名にご来寺願い、厳かな式となりました。

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椿

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寺院集会所。勝福寺の客殿は、地域の年配の方から「この建物は昔、隣村から移設した民家じゃぁ」と聞いたことがありますが、仰々しくない素朴さが気に入っています。

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お床。お大師さまの御影。生花は「御室流」で朝鮮槇。おりんは3つ並べていますが、素材ごとに異なる音色の余韻がたまりません。

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晴天の境内。

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お参り頂き有難いです。温かくて爽やかなお天気でした。

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両部曼荼羅。本紙は約5尺。勝福寺にはもったいないような画面の大きさです。

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御寄進頂いた刺繍の真言八祖。手仕事で一針一針縫われており、物凄く壮麗です。

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ご参列の皆様に法会を見守り頂いて、本当に有難いと思います。また、お大師さまに最も近い高野山において奉職されておられる橋本先生にお導師をお勤め頂けたいたことは、勝福寺にとっても大変貴重で、この時間と空間の荘厳さに感謝です。

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法会「散華」の様子。ここにご参集頂いた色衆の方々は、人徳篤い方ばかりです。

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法会「読経」の様子。住職は母校・高野山高校の折、毎朝の勤行で、橋本先生のお背中を見て3年間過ごしました。早朝のお姿から学んだことは実に多く、住職の大師信仰の礎になっています。
こうして、両部曼荼羅と真言八祖の開眼法会は無事に終わりました。この吉祥日を仏機に、世の安寧を祈る日々が始ります。