Gikoohの見聞記
勝福寺では、平成31年3月の特別法話会、4月の勝福寺ライヴと寳燈展、そして5月1日の令和時代幕開けの平和祈願法会など、様々な行事に取り組んでまいりました。今回はその様子をダイジェストしてみたいと思います。
5月7日up
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3月24日(日)。第10回「特別法話会」を開催。
今回はアメリカ・ワシントン州シアトル市にあります「シアトル高野山」より開教師・今中太定僧正様をお迎えし、法話を頂きました。僧正様は私の大学時代の先輩であり、法友でもあります。
『仏教はアメリカ人の心を打つか』という演題で1時間半、興味深い話に参加者の多くが聴き入りました。この時の内容は、Gikoohにとってもとても勉強になりました。

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ワシントン州シアトル市は西海岸北端の都市で、マイクロソフト、アマゾン、スターバックス、コストコなどの本社が多く存在し、航空会社の大手・ボーイング発祥の地としても知られています。キリスト教が岩盤の地で、そこに住む選りすぐりの人々や、町の人々の心の拠り所として「シアトル高野山」は存在しています。もちろん、皆が皆ではないと思いますが、多くの関心を寄せていることは素晴らしい事実です。
そこで、日々教化活動を展開され、人々の心を掴む今中僧正様の活動がどれほど貴いか、とても新鮮でした。
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この日は檀家さんより御供え頂いた小豆と餅米を丁寧に仕込んで、おぜんざいをこしらええ振る舞いました。
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境内にて。今中僧正様FAMILY。奥様、娘さんと。
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一方、子供達は…。Gikoohは後日この画像を見たのですが…。何を探しているのかな?
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裏庭にて。hanaちゃんと息子mitsunori。子供達ってすぐ仲良く出来るのね❤
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仲良し❤中1の娘が撮影したそうです。
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記念撮影
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4月8日(月)。花まつり

今年は、3月下旬から4月上旬にかけて肌寒いが多く、8日の時点で桜はまだ満開でした。近年では珍しいと思います。
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天候に恵まれることは、有難いものです。
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花御堂に安置された釈迦誕生仏。
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この日は息子が通う幼稚園のちびっこ達をお誘いしたこともあって、多くの人達がお祝いにかけつけてくれました。
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花まつりの由来を話す妻。花まつりが地域に浸透しますように…。地域の子供達が健やかに成長しますように…。
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4月20日(土)。第16回勝福寺ライヴは、作曲家・阿部海太郎さんという本当に本当に素晴らしい音楽家をお迎えすることが叶いました。

NHKのテレビ番組、映画音楽、舞台や劇音楽を数多く手掛けられるなど、音楽世界の第一線で活躍される阿部海太郎さん。その温かな人柄から醸し出される音楽の内容が深くて良くて…。終盤、昨年(2018年の西日本豪雨)洪水被害に遭われた方々へ送られた励ましの演奏には、Gikoohも当時の状況が呼び起されて目頭が熱くなりました。海太郎さんの音楽は美しいです。時間をかけて丁寧に作り込まれている旨のお話を伺いましたが、聴き手に伝わる力は並々ならぬものがあります。本当に有難うございました。
ライヴの様子は撮影していませんが、Gikoohは「Moments Musicaux -Theme」(楽興の時)というNHK・BS「世界で一番美しい瞬間」のテーマ曲を聴き、阿部海太郎さんの豊かな音楽性に強く惹かれました。youtubeでご覧頂くことが出来ますので、是非お聴きください。
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翌朝、海太郎さんとマネージャーさんと私と娘の4人で、吉備津神社へお参りに行きました。ちょうどこの日は、第83回岡山県高等学校弓道大会・第62回中国高等学校弓道選手権大会県予選会大会があり、道着を着た多くの学生さん達が、約360mの回廊に溢れていました。何だか若い力を分けてもらったような気がします。
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国宝本殿拝殿前にて。とても貴重な写真を撮って頂きました。感謝です。
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4月27日・28日、第10回勝福寺寳燈展を開催。今回は木工芸家・林鶴山(平成30年2月歿)さんの追想展を行い、約50点の遺作を展示しました。

会場の客殿。林さんの作品展は4回目です。樹齢500年前後の珠玉の欅を用い、様々な木工芸の技を織り成す林さんの作品は、大変気品に満ちています。日本は世界に誇れる木の国ですから、この特有な文化を大切にせねばなりません。
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これはGikoohが日々の行法で使う、鷹峯の八角香合です。八本の稜線が天上部で一つになって消える姿は、林さんが生涯追求してきた「影の線」を作品に生かした上品な美の姿です。
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会場内。角度を変えて。
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今回も庫裡を開放して、お茶席を設けました。勝福寺のお茶席は、有志のご夫人方、そして子供茶道に来ている小中学生の子供達が支えてくれています。
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6年生がお点前を致しました。子供達は当日を迎えるまでに相当なお稽古をするのす。
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倉敷市立美術館の学芸員・前野嘉之さんに『林鶴山の世界』という演題で、約40分の記念講演を頂きました。この講演は勝福寺のビデオカメラで収録しましたが、林鶴山さんのことを伝える上に置いて、将来の貴重な資料になると思います。
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寳燈展の記念演奏として、Gikoohの生まれ育った倉敷市呼松より、昨年結成20周年を迎えた『備前瀬戸内呼松太鼓』がご来寺しました。この日は、勝福寺のために7名の打ち手の方々が迫力ある真剣な演奏をご披露頂きました。呼松太鼓の代表曲である「松韻響呼」は何だか物凄い神秘性があり、聴く度に胸にじんじんきます。メンバーの方々はプロではないものの、この真剣さに鳥肌が立つのです。
Gikoohが撮影したものを、youtubeでご覧頂くことが出来ますので、是非、自分に喝を入れたい時はお聴きください。そして「座右の音」にして下さい。
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5月1日。令和の時代に改元。御代替わり並平和祈願法会を厳修
昨年御寄進頂いた『秘鍵大師』の御前で、般若心経秘鍵をお唱えしました。

この時の様子は、倉敷ケーブルテレビの「KCTニュース」で放映されました。
とても多用な日々を過ごしましたが、すべての行事を無事に終えることが出来ました。皆様に少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。今年は「令和」という新しい時代が始まりました。Gikoohは至って地味な性分ですから、あまり門外には出ませんが勝福寺から平和の御祈願と、自然災害がなるべく起こらないように日々願いたいと思います。